2010年5月14日金曜日

葵祭

私は幼少時代を京都の北白川・下鴨で過ごしましたので、毎年この時期になると思い出すのですが、今週末の15日は「京の三大祭」(葵祭、祇園祭、時代祭)の最初の「葵祭」が行はれます。(私は何度か下鴨神社の境内や加茂川の土手沿いで見物しました)
その起源は6世紀ごろとも言われ、歴史的には古いのでしょうが、世間に知られるようになるのは平安時代中頃(10~11世紀)からです。
その後、応仁の乱で祭りは途絶えますが、明治17年に復興、終戦頃に10年ほど途切れましたが、現在は大変な賑わいです。
葵祭りは、平安朝の優雅な古典行列で、平安貴族そのままの姿で列を作り、京都御所を出発、総勢約500名の風雅な行列が、下鴨神社を経て、若葉に薫る加茂川堤を 長閑に 上賀茂神社へ向かいます。
まだ、ご覧になっていない方は、お天気が良ければ、ご覧になられては 如何でしょうか。(テレビでも放映してくれるでしょうが・・・)

葵祭りといえば、やはり「源氏物語」の「葵の巻」にある、葵祭の斎王列の見物に出掛けた葵の上(光源氏の正妻)と六条の御息所(光源氏の元の愛人)が「車争い」でトラブルを起こし、負けた六条の御息所の生霊が葵の上にとりつく、という話が思い出されます。

祭りの行列の牛車は飾り草として、新鮮な葵(正式名はフタバアオイ、徳川の三つ葉葵は実在しない、単なる紋章です)で飾られます。祭り全体で約1万本が必要らしいです。
二葉葵は昔は上賀茂神社の裏山に群生していましたが、自然環境が変わって、最近はすっかり無くなり、個人が庭で人工的に育てているのに頼る始末で、いずれ、造花になるのではないかと心配されているようです。 
                              田村順造