2010年2月23日火曜日

初めてのインドの旅

先日家内とインドに行ってきました、タージマハールは期待した通りに素晴らしいところでしたし宮殿やお城も立派なものでした。
しかし毎日バスで移動して交通状況には驚かされました、高速道路(有料)は片側2車線で綺麗に舗装されていますが普通の道と平面交差でなんでも通ります。高速道路で見たものをあげると限りが有りませんがインドでは有名な牛を始め犬、猿、羊の群れ、化粧をした象、歩行者、旗を立てた巡礼の群れ、2車線にまたがって歩く布で包んだ死体を担いだ葬式の行列、自転車、人力車、荷馬車、荷ラクダ車、オートバイ、人を満載した車を引くトラクター、それに乗用車・バス・トラックですが何れも積載量は想像を絶する満載です。また路肩を逆行してくる小型車、内側車線を逆行してくる大型トラックも珍しくありません(高速道路は中央分離帯がありその切れている所が何キロも間隔が空いているので横道から入った車は入った側の進行方向が逆の場合次の分離帯の切れ目まで逆行するのが普通で渋滞した時は勝手に逆コースに入るそうです)。

インドで一番多い乗合自動車は昔のダイハツミゼットくらいの3輪車で通常この車に11~12名乗ります、1列目には中央に運転手でその左右に2~3名乗ります、2列目は1列目と背中合わせで4人座り3列目は2列目と向かい合って4人座ります、2列目と3列目の間は20~30センチくらいでここに8人の脚が入ります。通常は後ろに壁が有って11~12名乗りです、私たちも体験でこの車に8人で乗りました、私は運転手の横に座ったのですが体は社内に入ったものの頭は屋根のフレームが邪魔をして外に出したままでした。もちろんドアなど皆無です、この3輪車が時には後ろの壁が切り取られそこに後ろを向いた4列目の座席が作られ定員が4人増えます、4列目の乗客はお尻は社内ですが頭や手足は後方の社外です(左の写真)。もっとすさまじいのは1度だけ見ましたがそのうえ屋根の上に荷台を付けそこに4~5人しゃがんでいました。
人をたくさん載せることでは人力車も負けていません6人くらいは平気です(右の写真)。

人間でもこれくらい乗せるのですから荷物の場合はもっと頑張ります(下の写真)車輪の間隔と荷物の幅を比べてください、この写真は後ろから取りましたがトラックを横から見ても積み荷は後方に大きくはみ出しています。
その道で載せてもらったバスは先行するトラックと車間距離3~5mで早く除けと警笛を鳴らし続け追い越しの連続ですがシートベルトはついていません。インドはいろんな環境が悪いので長居は無用と5日間のツアーでしたが帰国時にはインドを満喫できたと言う満足感と安堵感で一杯でした。しかしインドの人々の貧しいけれどもそのたくましさに感心させられました。

皆さんご存知でしょうが昔のギャグに「インド人もびっくり」と言うのが有りました、私はなぜインド人なのかと疑問に思っていましたが今回の旅行であのインド人が驚くなら余程のことだと納得しました。
                               吉田良耿