2010年3月22日月曜日

”宇宙への疑問”の回答

友人から宇宙への疑問の解答を頂きました。

シドニーの友人で著名なジャーナリストの方から解答を頂きました。
その方からの頂いた文を転記します。

アメリカ航空宇宙局(NASA)が、今月の2日、史上最も精査な地球の合成画像というのをを公開しました。実は、この公開を待っていたのですが、ここに、先日、梶原 孝生さんが宇宙への疑問の中で述べられていた回答がひそんでいます。あの画像は、見事なものですが、地球観測衛星テラが撮影した数千枚の画像を合成したもの、となっています。

そして、NASAの説明は、米海洋大気局のAVHRRセンサーで得られたデータも加味したと、しています。相当な精度と考えてよいと思います。

現在、地球観測衛星「テラ」のほかに、「アクア」が回っています。この二つには、36バンドの観測波長帯を持つ光学センサーが搭載されています。

この二つの観測衛星のうち、「テラ」は、1999年12月に打ち上げられました。

軌道の高さは、705キロです。1周99分で回っています。

観測幅は2330キロと発表されていますが、実のところはもっとやっているかもしれません。わかりません。

2日に公開された映像には、さらに海洋大気局のAVHRRセンサーのデジタル処理された画像も加えているということす。このAVHRRというのは、もう飛んですでに30年になります。ベトナムがカンボジアに侵攻した年に打ちあがった衛星に搭載されました。AVHRRの最初のAはAdvancedのAですが、地球を全部観測している貴重なセンサーです。30年たってもadvencedといえるのは、雲の画像というか情報を得るのに、極めて優れものです。
発表国がアメリカですから、どうしてもアメリカが中心に入った地球の映像になりますが、パッチワークですので、高度705キロから撮った画像でも、裏方のパッチワーク技術によって、地球の全貌を見せることができるというものです。

ちなみに、ご存知と思いますが、国際宇宙ステーション(ISS)は最低高度280km~最高高度460Kmの間を日によって高度を変えながら飛んでいまして、窓も小さいため地球は1/4~1/6?位しか見えないようです。 ISSの高度は大気の抵抗などで絶えず低下をつづけていますので、年に何回かブーストで軌道を数キロあげる必要があります。まあ、最高高度でも上記に書いたくらいです。

あとは、気象衛星です。日本のひまわりは、軌道高度 約36,000km ですが、東経140度上の静止衛星軌道です。

最新の画像をお楽しみになってください。
誰もみていないところの画像を、処理して作る・・これが正解のようです。
シドニー・ボーイ
以上で眼からウロコが落ちました。             梶原孝生