1月17日の阪神淡路大震災の追悼式典が今年も神戸の東遊園地で催された。今年で18回目を数える。当時の生々しい思い出を後世に語り継ぐ行事として定着してきた。訪れる人のなかには震災を知らない世代も多くみられるようになった。
昨年からは同じ苦しみを持つ神戸と東日本地区の方との絆を強めるため、東日本の方々も参加されるようになり、今年からは東日本大震災でなくなられた方々を悼む3.11を象った追悼の竹灯籠も始まっていました。あの大惨事が遠い記憶の彼方にある出来事のような気さえするほど平穏な日々が続いているなか行われるこうした追悼式典は当時を思い起こし、日頃の備えの大切さを思い起こすよい機会であります。
こうしたなか1月26日に関西大学で岩手県が主催する復興フォーラムが開催され、参加をしてまいりました。これは首都圏、地元岩手県で開催する3回のフォーラムの先陣を切って行われたものです。開催された関西大学は社会安全学部をいち早く設けて安全を脅かす様々な問題を学問として取り組んできている大学です。岩手県の大槌町とは東日本大震災からの自律的復興支援プロジェクト(すすめ!大槌プロジェクト)を立ち上げ協力関係にあり、今回のフォーラムでも全学あげての支援体制でフォーラムが行われました。
土曜にもかかわらず、200名を超える人が参加し大盛況で、災害に対する関心の高さがうかがわれました。当大阪科学技術センター・ATACも東北復興を支援するプロジェクトを立ち上げており、東北地区の中小企業の皆さんに必要な技術的支援を提供する活動を展開中であり、特に関心の高い内容のフォーラムでありました。
三浦 実