2013年9月1日日曜日

アンネ・フランクの像とバラの花


 2009年から毎年セミナーや研修の講師として京都府の綾部市を訪れています。今年も4月と猛暑の7月から8月にかけて訪問しました。
 いつも気になっているのが殺風景なJR綾部駅前のロータリーの中央にあるアンネ・フランクの像と周囲に植えてあるバラの木です。駅前の市の観光案内所でこの像とバラとの綾部市との経緯を聞いてみましたが誰も知りませんでした。
いつ見ても余り手を入れて整備された様子もなく、放置されているようでした。もう少し公園とまではいかなくても誰でもが親しみやすい場所にすればいいのにと思っていました。後日、市役所に尋ねてみますと少しわかってきました。
 この像は2001年10月にイスラエルのエルサレム市との友好都市宣言を記念し、永遠の平和を願って宗教法人聖イエス会(本部:京都市右京区・代表大槻 勝氏)から寄贈を受けて設置したとのことです。1971年聖イエス会の合唱団がイスラエルを訪れた際、アンネの父親であるオットー・フランク氏と出会った。以後同会の創立者、大槻 武二氏との交流が始まり、その後アンネのバラの苗が日本の贈られてきた、そのバラがアンネの像のまわりに植えられているとのこと、私が綾部を訪問する時はバラの開花シーズンが終わっているのでここでのアンネのバラが咲いているのをみたことがないのが残念です。
なお、像は彫刻家で東京芸大の本郷 寛氏の制作です。

 アンネ・フランクのバラと言えば兵庫県西宮にも有名な所があります。

 この場所の印象があるのでつい綾部の状態が気になるのです。1980年4月に西宮市にアンネのバラの教会が完成しました。この教会にもアンネの像と多くのバラが植えられています。また教会の中にはアンネ・フランクの資料館があります。
ここの像やバラは教会が管理していますのでいつもきれいに整備されています。
このバラも前述の大槻さんから贈られたものです、近くですから関心のある方は1度訪問されては如何でしょうか。
阪急電鉄の甲陽園駅前の住宅街の中にある小さな教会です。バラの開花のシーズンがいいのではないかと思います。
                                                                                藪野 嘉雄