ガラケーから最新のスマホに変えてから1年になります.
多すぎるほどのアプリに戸惑いながら、少しずつその有効な使い方を習得しており、その一部をシリーズでご紹介します.
【1】デジカメのリモコンとしての活用
2014年10月8日の皆既月食の撮影を友人から勧められ、デジカメでの撮影を試みました.
しかし、超望遠レンズや頑丈な三脚は保有しておらず、どうすれば撮影できるか悩みました.
持っているのはミラーレスのデジカメとコンパクトな三脚のみ.
幸い、我が家の2階の窓からは障害物なく月が見えるのですが、何しろデジカメの方向を微妙に調整し、デジタルズームも併用して月を画面に捉えても、シャッタボタンに触れるだけで月はどこかに飛んでしまいます. そこでデジカメのNFC(Near Field Communication:近距離無線通信技術)を初めて活用し、スマホとデジカメをWi-Fiで接続し、カメラにノータッチでスマホからシャッタを切ることにしました.(左の写真は撮影機器と環境の再現画像です)
この方法が意外に成功して、欠け始めから終わりまでの2時間を写真に撮ることができました.
ちなみに皆既月食では月は地球に完全に隠れますが、波長の長い赤や赤外光が回折し、月を上手く照らしてくれます.デジカメは人間の目より赤外光を良く写してくれるので、肉眼より鮮やかに赤銅色に輝く写真が撮れました.ちなみに以下の写真で19:38の皆既月蝕時のデータはISOが800、シャッタ速度は1s、絞りはF5.6でした.
【2】テザリングでパソコンをネットに接続
仕事でノートパソコンを持ち出すことが時々あるのですが、空いた時間にネットに接続したいこと
が有ります. 最近は多くの場所でWi-Fiに接続できるのですが、郊外などでそのようなホットスポットが見付からない時、スマホ経由でパソコンをネットに接続するのがテザリングです.
これもWi-Fi接続ですが、IDとPWで接続するので一部の公共のWi-Fiよりセキュリティー的には安全と思っています. 速度も決して遅くなく、ただしスマホの契約条件でデータ容量を決めているので、私の場合は3GB/月ですが、スマホにデータ使用量がグラフ表示されるので、高額の追加料金を請求されるリスクはあまりありません.
聞くところによると、最近はスマホだけで卒論を書いてしまう学生が出現するなど、若者はスマホを精一杯に活用しており、熟年世代も負けないようにしたいものです.
後編ではスマホで大画面のプレゼンをする方法、カーナビとの連携、大容量のデータストレージとしての利用などをご紹介します.
坂井公一