皆様 既にご承知のことでしょうが、毎年6月4日(虫歯のむしに因んで?)から「歯の衛生週間」(厚生省・文部省・日本歯科医師会6/4~6/10) が設定されています。
先日、私は「京都の銘菓」との触れ込みにつられて、「おかき」を一枚頬張ったところ、味は良かったのですが、丹波の黒豆入りのおかきで、いきなり強烈な歯の痛みがあり、早速歯科医を訪れることとなりました。ところが、前回(2年前)治療していた医院は看板が変わっており、止むを得ず最近開業した近くの医院を訪ねることにしました。
この医院の院長は、50歳くらいの比較的若い先生で、受付も大変愛想の良い女性でした。初診ということで、口腔内をくまなくレントゲン撮影し、その結果下された診断が、左の下の奥歯の一本が痛みの原因だということでした。その上その歯の両側の歯も「やがて痛み始めるでしょう」との宣告でした。
現在 私は既に上下とも入れ歯をしており、特にひどいのは下の歯で、7本しか残っていません。日本歯科医師会が推進している運動に「8020運動」があります。“80歳になっても20本以上自分の歯を保とう”という運動だそうです。ところが、私は、来年は80歳になりますが、すでに自分の歯は17本しか残っていません。それをさらに3本抜くとなると、14本になり、80歳でマイナス6本の落第生になってしまいます。
しかし、今回痛みの原因の1本だけを処置しても、下の入れ歯は作り直しが必要で、その間約10日間は入れ歯なしの不便を我慢しなければなりません。後の二本も遠うからず、同じ経過を辿る事になりそうだという事なら、一層のこと まとめて3本を一度に抜歯処置し、入れ歯も作り直してしまえば、苦痛・不便のトータル期間は短くて済むことになります。
医者からは、「どの方法でも可能です。どの処置を採るかは 貴方が決めることです」といわれ、悩みました。私は、これまで何度も歯を抜いたことはありますが、毎回1本ずつでした。3本もまとめて抜いた経験はありませんので、正直のところ大分迷いました。
医者も、「今すぐお返事いただかなくても結構です。今日は痛み止めを出しておきますから、次回にお返事を聞かせてください」とのことで、その日は帰りました。
次に続く 田村順造